奥州平泉観光新聞

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演出家・黒田瑞仁さんと可能性模索
2019/09/23

▲伝建群を学生らと散策しながら演劇空間としての可能性を模索する黒田瑞仁さん(左)

 金ケ崎町の城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区(伝建群)内の旧菅原家侍住宅=同町西根表小路=を拠点に地域振興に努める金ケ崎芸術大学校は今秋、アートプロジェクト「城内農民芸術祭」を繰り広げている。22日は、埼玉を本拠地に民家や路上などを演劇空間に仕立てる活動をしている演出家の黒田瑞仁(みずひと)さん(31)を伝建群に招き、東北芸術工科大(山形市)の学生や住民らと付近を散策。演劇の視点で伝健群や同住宅の新たな可能性を探った。黒田さんは「生け垣を介した関係性に奥ゆかしさを感じる」と話しており、23日にはトークセッションとワークショップを催す。誰でも自由に参加でき、同大学校は多くの来場を呼び掛けている。
 黒田さんは埼玉県蕨市在住。各種撮影などに利用している一般住家「旧加藤家住宅」を管理する傍ら、演劇集団「ゲッコーパレード」代表として活躍する。劇場だけでなく、一軒家や美術館、ホテル、廃虚、歴史的建造物など、場所を問わずに演劇空間を生み出す活動を実践している。
 22日の散策には6人が参加した。初めて伝建群を訪れた黒田さんは、「生け垣で空間が仕切られ、あけすけでない独特の空気を感じる」と指摘。「生け垣を介した人と人との関係性が興味深い。きっと都会の人たちとは異なる感覚があるはず。一度に把握しきれない奥ゆかしさがある」と印象を語った。
 土合丁・旧大沼家侍住宅では、内部の暗がりに着目。「物語と暗闇は仲がいい」と話し、チェーホフ作『桜の園』などの上演を思い描いていた。
 同大学校は、演劇の舞台としての伝建群の可能性を模索。黒田さんは「物語と場所が出合うと演劇が生まれる。作品を読み替えるなどして演劇空間を見つけたい」と意欲的だ。
 同大学校を学生の研究や制作活動の場としている東北芸術工科大の市川寛也講師(32)は、「演劇を通して伝建群や旧菅原家侍住宅の新たな可能性を引き出したい」と話す。
 同住宅では23日午後2時から、市川講師と共に同大学校の共同代表を務める千葉周秋(かねあき)さん(71)も交えたトークセッションとワークショップを開催。「家で演じる」をテーマに、同住宅の演劇空間としての可能性を巡り意見を交わし、来年度以降の継続した取り組みにつなげたい考えだ。
 同大学校は昨年4月に創設。「芸術によるまちづくり」を実践する場として住民も交えながら同住宅を活用している。藍染め体験をはじめとした多彩なワークショップを催し、この1年の総決算として同芸術祭を企画した。11月4日までの2カ月間にわたり、土日、祝日を中心に計26の企画を実施。通常の体験会に加え、建築家や陶芸家らをゲストを招いてのワークショップを順次開催する。

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