奥州平泉観光新聞

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B第1番国見山極楽寺 いきなり修行!
2019/05/19

▲大きな巨岩の上に立つ国見山展望台。かつてはここに「大悲閣」というお堂が建っていた

 巨岩の「胎内くぐり」を抜け、しばらく登ると目前に大きな「あずまや」が見えてきました。前を行く案内役の野坂晃平さん‖えさし郷土文化館‖が振り返り、「あそこが観音さまを祭っていたお堂『大悲閣(だいひかく)』の跡で、今は展望台になっています」と説明してくれました。
 展望台に立つと、涼しい風が渡って汗を吹き飛ばします。それにしても360度の大パノラマは見事。地域のあちこちが一望でき、「国見山」とはよく名付けたと感心させられました。鳥になった気分で景色を楽しんでいると、野坂さんから「どうしてここにお堂があったか分かりますか」とのクイズが出されました。
 「眺めが良いからでしょうか…」と答えましたが、不正解。「この展望台は非常に大きな岩の上に立っています。そうした山の上などの巨岩は『磐座(いわくら)』といって、日本では古くから神さまといった聖なるものが降りてくる、もしくは宿ると信じられてきました。昔は神も仏も同じと考えられていましたので、こうした聖地である磐座に観音さまを祭ったと思われます」と野坂さん。「しかも、お堂がそそり立つ山の上にある姿は江戸時代の紀行家・菅江真澄(すがえますみ)が著書に描いています。当時から名所だったんでしょうね」
 展望台から尾根づたいに数分歩くと、目の前に大きな石の観音像「平和大観音」が現れます。登山者が像の足元の「平和の鐘」を鳴らしています。心地好い響きが山にこだましていました。
 野坂さんによると、国見山に平安時代の大寺院があった証拠となる出土品などが、山の南側にある北上市立博物館で展示されており、県内の古民家をたくさん移築した「みちのく民俗村」も隣にあって、大いに楽しめるとのこと。「博物館向かいの展勝地の桜並木も非常に素晴らしいですが、一緒に地域の歴史や文化を学ぶのもいいと思います」とのアドバイスに従い、山道を駆け下りて一路博物館へ。
 途中、博物館入口近くの県道14号沿いに、ピラミッドを小さくしたような四角錐(しかくすい)の出っ張りが二つ並んでいるのを見つけました。野坂さんに尋ねると、仙台藩と盛岡藩の境を示す「藩境塚(はんきょうづか)」であり、二つの塚ではさんだものを特に「はさみ塚」というと教えてもらいました。「この塚から先は旧江刺郡ではないというしるし。ですから、この先には札所になっているお寺やお堂はないのです」
 北上市博物館では、平泉に先立って仏教文化が花開いたことを物語る国見山廃寺から出土した瓦や錫杖(しゃくじょう)の頭などをずらりと展示。中でも大きな法要で使われたとみられる銅製の龍頭(りゅうず)〈国重文〉は、豪華な大寺院だったことをしのばせます。
 隣接する民俗村は県内の古民家10棟が立ち並ぶ野外博物館。入り口の商家・旧今野家住宅は江刺梁川にあったもので、見事なかやぶき屋根があり雰囲気たっぷりです。

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