奥州平泉観光新聞

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学問の神 菅原道真 八房天満宮本殿完成し魂入れ
2019/11/23

▲地域住民らの思いが実り、新しく再建された八房天満宮

 神社を管理する「別当」が長らく不在となり、建物の一部が解体されていた水沢姉体町字元天神前の八房(やつふさ)天満宮は、地域住民らの念願が成就し新しい本殿が完成した。22日、落成を祝い魂入れの神事が執り行われ、学問の神・菅原道真を祭壇の依り代に招き入れた。先代別当の故・及川忠一さんに代わり、新しく別当に就任した及川良男さん(71)は「忠一さんの遺志を継ぎ、神社を姉体の宝として守り伝えたい」と決意を新たにしている。
 社殿や境内の維持管理に努めてきた忠一さんが他界した後、長らく管理者が不在だった同宮。運営を支えてきた天神講のメンバーが、管理を引き継ぐ人を探したが条件に合う人がなかなか見つからず、17(平成29)年に昇神の儀を行った上で拝殿と社務所が解体され、天神講も解散した。
 しかし、忠一さんの親族で天神講員だった及川善男さん(74)が、地域の宝を後世に残すため奔走。宮大工の経験もある岩渕和夫さん(80)=前沢古城=が新本殿の建築を担い、良男さんが新しい別当に決まった。有志で天満宮保存会(及川一喜会長)も立ち上げ、新たな組織体制で天満宮の管理を進めていくことで地域住民らが一致団結した。
 同日の神事には保存会員ら11人が出席。水沢の駒形神社の山下明宮司が道真を招き入れ、玉ぐし奉てんなどを通じて新しい天満宮の維持管理を誓った。山下宮司は「この日を迎えるまで大変な苦労があったかと思う。皆さんの意気込みが伝われば」とねぎらった。
 新本殿の建築で腕を振るった岩渕さんは「腐食しにくい青森のヒバを使い、自分なりの思いを込めて作った。地元の皆さんに喜んでもらえて良かった」と笑顔。善男さんは「大変だったが忠一さんの遺志を継いで守ることができた」と目を細めていた。
 学問の神・菅原道真をまつる天満宮。関係者たちは合格祈願のパワースポットになることも期待する。「歴史的価値の高い姉体の宝。いずれは誰かがやらなければ」と良男さん。「ここがスタート地点。しっかりと守り継いでいく」と意気込んでいる。
 古い社務所や拝殿は解体されたが、本殿は歴史的にも貴重であると地元の慈眼寺(千枝宗貴住職)が引き取った。宗教法人の費用を活用して一度解体し、同寺敷地内への移築復元が進んでいる。
 復元作業は今月末に完了するといい、細かい部分の修復や天満宮境内に残る石碑の移設を残すのみだ。千枝住職(46)は「地域安全や健康など福徳の神をまつる場所としていきたい」と話し、地域住民が長年大切にしてきた同宮への思いに心を寄せていた。

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